こんなに不利な賃貸借契約書

賃貸借契約書は誰が作る?

誰が作っているのでしょうか?賃貸借契約書は?

通常、賃貸借契約書は仲介業者が作成しています。つまり不動産屋さんです。

宅建業法で業者の取引主任者という有資格者が賃貸借契約書を作成と定められています。

なぜ法律で契約書の作成を有資格者に限定しているかといいますと、契約書には民法借地借家法消費者契約法などの関係法令に違反した契約書の作成をなくし、公平公正な取引の確保が要求されるからです。当然のことですな。

宅建業法施行以前

そもそもこの宅建業法のこの規定以前、立場の弱い入居者はどう考えても法的にはおかしい契約を強いられていたわけです。

搾取といっていいような契約もあったわけです。

宅建業法はそれを是正し、本来の正しい契約のあり方にすることを目的としてしていたはずです。

宅建業法施行により変わった?

少しましになったかなという程度のように感じています。

人によっては全く改善されていないと感じてることもあるでしょう。

どうしてそうなるかといいますと、不動産業者と大家の関係・癒着といえばよいのでしょうか?

業者からすると、本当のお客さんは入居者ではなく、大家ということです。

不動産業者は入居者がいるから商売が成り立っているという概念はほとんどありません。

大家さんの物件を預かっているから商売が成り立っているというのが本音です。

ですから、契約書を作成する業者は、入居者に一方的に不利な賃貸借契約書を作成しても平気なのです。